2975/3502
四十七
夫妻の近くに陣取った三人。誰が見ても、摩訶不思議な組み合わせではある――婆と孫だけならまだしも。
そして一方では、客という客が派手な駕籠に目が行っている。
やがて木俣様の前に茶と饅頭が置かれたのを見た種子、そっと忍びより――そばにきた瞬間
「ああっ、駕籠が!」
これに思惑通り、振り向いた木俣様。で、疾風の如く棒を茶に突っ込み、それが変色していないのを確認し――だが
「おい、娘? 特におかしなところはないが?」
夫妻の近くに陣取った三人。誰が見ても、摩訶不思議な組み合わせではある――婆と孫だけならまだしも。
そして一方では、客という客が派手な駕籠に目が行っている。
やがて木俣様の前に茶と饅頭が置かれたのを見た種子、そっと忍びより――そばにきた瞬間
「ああっ、駕籠が!」
これに思惑通り、振り向いた木俣様。で、疾風の如く棒を茶に突っ込み、それが変色していないのを確認し――だが
「おい、娘? 特におかしなところはないが?」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。