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四十四
「さ、阿呆も消えたことやし」
破近、青き目でお鈴を凝視し
「仮に三日過ぎてもうたら、どないする気や?」
これに相手がキッパリと
「住まいを申し上げますので、捕らえにきて下さいませ」
はたして、これにどう答えるのか――菊やん、藤殿ともに、吟味方の口元を見守っている。
「わかったわ……」
これを聞き、お鈴はもちろんのこと、若き同心二人も喜んでいる。
「ほな、指切りげんまんや!」
――二人とも、いやお鈴までがこけている。
「さ、阿呆も消えたことやし」
破近、青き目でお鈴を凝視し
「仮に三日過ぎてもうたら、どないする気や?」
これに相手がキッパリと
「住まいを申し上げますので、捕らえにきて下さいませ」
はたして、これにどう答えるのか――菊やん、藤殿ともに、吟味方の口元を見守っている。
「わかったわ……」
これを聞き、お鈴はもちろんのこと、若き同心二人も喜んでいる。
「ほな、指切りげんまんや!」
――二人とも、いやお鈴までがこけている。
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