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二十二

「いいなあ、いいなあ、いっぱいもらっていいなあ」


 横目で見ている、独り言の得意な種子。そんなくの一に


「おまえにはこいつや」


 破近、籠の中より取り出すは一羽の白き鳩。


「あ、心彫しんぼるちゃんだ!」


「何かあったらな、緑丸にでも文を書かせて、この子の足にくくりつけるんやで」


「はい! で、あとは?」


「あと、かいな……」

 再び、包みの中を探る男。やがて


「お? これがええんちゃうかいな?」


 そこに現れたのは、何やら熊手のような?



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