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「こりゃまた、恐ろしい技だねえ……」

 一緒になって感心していた喜助だったが


「おっといけねえ! ねね、旦那って!」


 これに破近、しかめっ面で


「んもう、何やねん? しょーもないことやったらな、その口から手え突っ込んで……」


「それがね、木俣様が奥方を迎えられるって!」


「奥歯ガタガタ……ん? 今、何ちゅうた?」


「木俣様が再婚を」


「ぬおお! め、目ん玉が、お、落ちる!」


 この慌てぶりに、喜助が


「ほれ、言わんこっちゃない」



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