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 その手より飛び立ったぶーめらん、あっという間に青竹を切り裂いてしまった。


「メッチャ、危のうなったな」


「ねね? すごいっしょ?」

 得意満面の種子、やはり戻ってきたぶーめらんをつかんで


「ほれ、この通り!」


とは言うものの、何故か涙目?


「ん? お、おい! 手から血い出とるやないか!」




「ああ、泣きそうだった」


 右手をフウフウしている種子だったが


「実際に泣いとったやないか!」


 だがケロッと


「だって、痛かったんだもんねー」



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