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 このおバカな会話の真っ最中に、まるで、目の前で回ってるゴム飛びの隙を伺っているかの如き喜助。


「今だ!」

 そう叫んで、口早に


「あのね旦那? あっしの話を聞いて……」


「おまえ、まだいたんか?」


「い、いますって! でね……」


 この時


「じゃあ皆の衆! 早速、このお手並みを拝見させてやるぜ!」


 これに破近、ガクリと肩を落とし


「おまえって、蕾同様、ホンマ言葉知らへんなあ」



 結局、外に出るのを無理強いさせられた破近だった――



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