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七十七

 資料部屋に立て籠もっている面々。前日とは違い、平政なる名前やら、その時期やらまでが決まってるゆえ、おそらくは早々に――


 黙々と調べている藤殿、いきなり丸眼鏡を上げ


「こ、これだ! これに間違いありません!」


 そこに集まってきた面々、若者の手にある資料を覗きこんでいる――と、いきなり桜殿が吐き捨て


「ゲス野郎めが」


 そこに菊やんも


「人として……いや、人でなしだ」


 そして松殿も


「これでは、仏にされても文句は言えん」



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