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七十

 力む桜殿、さらに


「では、詳しく聞こう。もし出鱈目を申せば、即刻お裁きにかけてくれるわ。どうせ、いろいろと悪さをしてきたはずだから、な!」


「そ、そんな滅相も」

 すぐに視線を落とす男


「えっと……確かに五年前ここへふらりと現れ、仕事を斡旋してくれって」


「当然、船頭だな?」


「へ、へえ。これでも昔は鳴らしてた、って言ってきたもんで」


「ふうん……で、どこからやって来たのだ?」


 これには、口をつぐんでしまった相手。



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