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五十九
「四十過ぎてるのにどうも独り身らしく、一通の文すら来たことがなかったような」
ここで誰も聞きやしないのに
「そばにこんな女がいるというのに」
と言いながら、品を作るは女将さんだったが
何と桜殿、ここにきて初めて放った言葉が
「そんなんで言い寄られたら、そら口も重くなるわい」
その後は女将よりかたくなに黙秘権を貫かれ、それ以上聞き出せなかった凸と凹。
その帰り道、恨めしそうに凸の方が
「お主の一言が余計だったなあ」
「四十過ぎてるのにどうも独り身らしく、一通の文すら来たことがなかったような」
ここで誰も聞きやしないのに
「そばにこんな女がいるというのに」
と言いながら、品を作るは女将さんだったが
何と桜殿、ここにきて初めて放った言葉が
「そんなんで言い寄られたら、そら口も重くなるわい」
その後は女将よりかたくなに黙秘権を貫かれ、それ以上聞き出せなかった凸と凹。
その帰り道、恨めしそうに凸の方が
「お主の一言が余計だったなあ」
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