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五十七

 やがて


「そうか……仕事を斡旋する輩ですな? しかし良い評判は、とんと耳にはしませぬが?」


 これに女将


「でも、身元の保証はすると一筆したためてきましたので」


「身元の保証ねえ」

 一言つぶやいた松殿、再び相手に


「その保証とは如何なるもので?」


「特には聞いておりません」


「そらまた、すこぶる曖昧な話ですな……で、実際にその目で見られた、吉次さんの腕前とは?」


「そりゃもう見事なものでして、胸を撫でおろした次第です」



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