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五十三

「う……」


 桜殿が言葉に詰まったのを見て、菊やんが


「としますと……」

 ここで、突然その目を見開き


「ま、まさか?」


「その、まさかやって思うわ」


 そこに、つい口を挟む明智様


「まさかまさかって、何なんです?」


「がきんちょな、さっきの推理と今の推理とを合わせるとでんな……」


 そこに丸眼鏡くんが


「そっか! 六名がつるんで吉次に手をかけたんだ!」


 これに明智様同様、大人げない男


「んもう! ええとこ取りすんなっちゅうねん!」



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