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二十一
頷いてはいるものの、当然ながら消化ができない相手。
後ろ髪を引かれながらもその場を後にした破近、その足で親分に会いに行った。
「っちゅうわけなんやわ、朝ちゃん」
こちらも同様、腹には相当重過ぎるようで
「お、お八重、生きていたのか……」
「そうやねん。でも、面と向かって名前は出せんかった」
「はあ。一言でも言ってくれりゃ……あ、いや。言わない方がいいに決まってる」
独り言を吐く、そんな親分だが
「では、お静は?」
頷いてはいるものの、当然ながら消化ができない相手。
後ろ髪を引かれながらもその場を後にした破近、その足で親分に会いに行った。
「っちゅうわけなんやわ、朝ちゃん」
こちらも同様、腹には相当重過ぎるようで
「お、お八重、生きていたのか……」
「そうやねん。でも、面と向かって名前は出せんかった」
「はあ。一言でも言ってくれりゃ……あ、いや。言わない方がいいに決まってる」
独り言を吐く、そんな親分だが
「では、お静は?」
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