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四十九
「し、しかしですよ……」
何やら反論しようとした相手だったが、先ほど見た赤い紙切れを思い出し
「別にないですよ、イーッだっ!」
これに肩をすくめる破近
「こら墓に入るまで、がきんちょやな」
その後、面々が思い思いに口走っている――つまり一方だけが知っており、片やもう一方は知らないという事に――
「昔、盗人に入った際に、顔でも見られたんじゃ?」
「いやいや、知ってる男と瓜二つとか?」
「案外、親の仇かも?」
……云々
「し、しかしですよ……」
何やら反論しようとした相手だったが、先ほど見た赤い紙切れを思い出し
「別にないですよ、イーッだっ!」
これに肩をすくめる破近
「こら墓に入るまで、がきんちょやな」
その後、面々が思い思いに口走っている――つまり一方だけが知っており、片やもう一方は知らないという事に――
「昔、盗人に入った際に、顔でも見られたんじゃ?」
「いやいや、知ってる男と瓜二つとか?」
「案外、親の仇かも?」
……云々
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