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四十
「さらに言いますと……客の懐を狙った吉次が、全員に手をかけ金品を奪った後、自ら川に飛び込んで逃げ……」
「一対六だぞ? それと狙うのならば、客が一人しかいないような日を選ぶだろ」
この問答に終止符を打ってきたのが
「どこまで若いもんの芽を摘んだら気が済むんでっか? なあ、桜餅はんよ?」
「べ、別に芽を摘むなど」
慌てて弁明してきた男だったが、ふと
「だ、誰が餅だと?」
「その通りでっしゃろ? ベトベトしてますやん!」
「さらに言いますと……客の懐を狙った吉次が、全員に手をかけ金品を奪った後、自ら川に飛び込んで逃げ……」
「一対六だぞ? それと狙うのならば、客が一人しかいないような日を選ぶだろ」
この問答に終止符を打ってきたのが
「どこまで若いもんの芽を摘んだら気が済むんでっか? なあ、桜餅はんよ?」
「べ、別に芽を摘むなど」
慌てて弁明してきた男だったが、ふと
「だ、誰が餅だと?」
「その通りでっしゃろ? ベトベトしてますやん!」
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