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三十九
「はい。例えば全員が何らかの訳で外に出たところ、運悪くそこに突風が吹き……」
これを中途で遮ってきた桜殿
「突風? 隅田川で、か? ならば、付近にいた誰かが覚えてるだろ」
これに眼鏡を人差し指で上げた青年
「ま、まあ。で、次には……客同士で何やらいさかいが起こり、揉み合ってる最中に勢い余って川に落ちて……」
「しかし吉次は言葉一つ聞いとらんぞ」
「ええ……」
とは言いながらも、顔に似合わず強気なところを見せる藤殿。
「はい。例えば全員が何らかの訳で外に出たところ、運悪くそこに突風が吹き……」
これを中途で遮ってきた桜殿
「突風? 隅田川で、か? ならば、付近にいた誰かが覚えてるだろ」
これに眼鏡を人差し指で上げた青年
「ま、まあ。で、次には……客同士で何やらいさかいが起こり、揉み合ってる最中に勢い余って川に落ちて……」
「しかし吉次は言葉一つ聞いとらんぞ」
「ええ……」
とは言いながらも、顔に似合わず強気なところを見せる藤殿。
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