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三十一
「ところがどっこい浮いていた」
この吟味方の一言に
「そら驚くしかありまへんわな。何ちゅう運の良い船やろ、って」
「良いかどうかは知りまへんけんど、な」
ここで新兵衛さん
「もうよろしゅうおまっか? 荷を降ろさなあきまへんよって」
「あ、どんぞどんぞ。おおきにでしたわ、おっさん」
「ほな、失礼しまっさ」
と言って背を向けた男、再びボソッと
「ようこんなんで、役人が務まるわ」
そこに
「心配ご無用、これが務まりまんねん!」
「ところがどっこい浮いていた」
この吟味方の一言に
「そら驚くしかありまへんわな。何ちゅう運の良い船やろ、って」
「良いかどうかは知りまへんけんど、な」
ここで新兵衛さん
「もうよろしゅうおまっか? 荷を降ろさなあきまへんよって」
「あ、どんぞどんぞ。おおきにでしたわ、おっさん」
「ほな、失礼しまっさ」
と言って背を向けた男、再びボソッと
「ようこんなんで、役人が務まるわ」
そこに
「心配ご無用、これが務まりまんねん!」
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