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二十五
屋形船消失も、人気があった蕪丸の名すらも忘れかけられた、そんな二か月後――
「ん? ひょっとして、あれって船ちゃうん?」
上方より江戸まで塩やら醤油やらの生活物資を運んでる、この廻船。
その甲板にて、手にしている望遠鏡に左手も添え、先ほどより目を凝らしている男。
そこに
「どれ貸してみ?」
半ば強引に望遠鏡を奪った親仁、望遠鏡のレンズの如く目をまん丸にし
「ふ、船やて? な、何でおんねん?」
すぐに
「はよ、近づけ!」
屋形船消失も、人気があった蕪丸の名すらも忘れかけられた、そんな二か月後――
「ん? ひょっとして、あれって船ちゃうん?」
上方より江戸まで塩やら醤油やらの生活物資を運んでる、この廻船。
その甲板にて、手にしている望遠鏡に左手も添え、先ほどより目を凝らしている男。
そこに
「どれ貸してみ?」
半ば強引に望遠鏡を奪った親仁、望遠鏡のレンズの如く目をまん丸にし
「ふ、船やて? な、何でおんねん?」
すぐに
「はよ、近づけ!」
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