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二十四
暫しの沈黙の後、ポンと手を打ってきた男
「そや、緑丸! おまえさんが凧に乗れば済むことやわ」
これに少年、いたく恐縮し
「あのう、お言葉ですが」
「ん? どないしたん?」
「僕、こう見えましても高い所が苦手なんでつ」
「ぬお! 目、目が落ちる!」
そら旦那もたまげる。何せ忍び界にて、一・二を争うくらいの神童忍者のはず。
「ですから、タコについては食べることしか能がないでつ……酢ダコとかおでんとか」
――万策尽きたようだ。
暫しの沈黙の後、ポンと手を打ってきた男
「そや、緑丸! おまえさんが凧に乗れば済むことやわ」
これに少年、いたく恐縮し
「あのう、お言葉ですが」
「ん? どないしたん?」
「僕、こう見えましても高い所が苦手なんでつ」
「ぬお! 目、目が落ちる!」
そら旦那もたまげる。何せ忍び界にて、一・二を争うくらいの神童忍者のはず。
「ですから、タコについては食べることしか能がないでつ……酢ダコとかおでんとか」
――万策尽きたようだ。
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