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十八
「あ、赤子ですって? い、いえ、それは聞いた事は」
「そうなんや」
そこに相手が
「しかし、お役人様。何故に、女房の過去をいろいろとご存知なんです?」
今度は、破近が迷う番だった。
そして、ようやく意を決し
「ご主人な」
「はい?」
「このお朝ってな、実はお里はんの昔の旦那で朝太郎言いますねんやわ」
「む、昔の旦那ですって!」
つい大声を上げてしまった主人。
そんな相手にできるだけ衝撃を与えぬよう、言葉を選ぶ破近である。
「あ、赤子ですって? い、いえ、それは聞いた事は」
「そうなんや」
そこに相手が
「しかし、お役人様。何故に、女房の過去をいろいろとご存知なんです?」
今度は、破近が迷う番だった。
そして、ようやく意を決し
「ご主人な」
「はい?」
「このお朝ってな、実はお里はんの昔の旦那で朝太郎言いますねんやわ」
「む、昔の旦那ですって!」
つい大声を上げてしまった主人。
そんな相手にできるだけ衝撃を与えぬよう、言葉を選ぶ破近である。
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