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二十一
「ならば……このわしらには、もはや手に負えぬな」
これは腕を組んでいる凸の松殿。そこに凹の方が
「だな? 外海を探る術も持ち合わせておらん」
菊やん、こんな先輩二人を見かねて
「きっと何か手だてが」
これに反論してきた松アンド桜殿
「だがな、帆船など使えぬ我々としてはどうにもこうにも」
「そそ。艪一本では、たちまち波にあおられドボンだぞ」
「波に……」
復唱する菊やんだが
「では、蕪丸なる屋形船も、今頃は海の藻屑と?」
「ならば……このわしらには、もはや手に負えぬな」
これは腕を組んでいる凸の松殿。そこに凹の方が
「だな? 外海を探る術も持ち合わせておらん」
菊やん、こんな先輩二人を見かねて
「きっと何か手だてが」
これに反論してきた松アンド桜殿
「だがな、帆船など使えぬ我々としてはどうにもこうにも」
「そそ。艪一本では、たちまち波にあおられドボンだぞ」
「波に……」
復唱する菊やんだが
「では、蕪丸なる屋形船も、今頃は海の藻屑と?」
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