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十五
暫しの沈黙があった。どうやら女将、自身の思いをまとめてるよう。
やがて、口に出してきたのは
「もしもそうだったとしますと、相手の船も無傷では済まされないかと」
これに破近、笑顔で頷き
「なかなか、ええとこを突いてきますわな」
「昔だったらいざ知らず、今は幕府の令により船の大きさが制限されてますんで」
「つまり同じくらいの屋形船しかおらへんので、せいぜい痛み分けがいいとこっちゅうわけでんな?」
「その通りでして」
暫しの沈黙があった。どうやら女将、自身の思いをまとめてるよう。
やがて、口に出してきたのは
「もしもそうだったとしますと、相手の船も無傷では済まされないかと」
これに破近、笑顔で頷き
「なかなか、ええとこを突いてきますわな」
「昔だったらいざ知らず、今は幕府の令により船の大きさが制限されてますんで」
「つまり同じくらいの屋形船しかおらへんので、せいぜい痛み分けがいいとこっちゅうわけでんな?」
「その通りでして」
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