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七
「そ、そんなあ、せっかく来たっていうのに」
そんな男を見るに見かねた緑丸
「この僕が、代わりに聞きまつよ」
「ん? ま、いいや」
少年の方に向き直った喜助、早速
「実は隅田川の船置場でな、屋形船が一隻だけ見当たらないんだとさ」
この言葉に素知らぬ振りの誰かさん、だがその耳をピンと立てている。
「屋形船がでつか? 何か起こったかもしれないでつね?」
「だろ、だろ? もしも沈んだりしてたら、それこそ『てーへんだ!』 だろ?」
「そ、そんなあ、せっかく来たっていうのに」
そんな男を見るに見かねた緑丸
「この僕が、代わりに聞きまつよ」
「ん? ま、いいや」
少年の方に向き直った喜助、早速
「実は隅田川の船置場でな、屋形船が一隻だけ見当たらないんだとさ」
この言葉に素知らぬ振りの誰かさん、だがその耳をピンと立てている。
「屋形船がでつか? 何か起こったかもしれないでつね?」
「だろ、だろ? もしも沈んだりしてたら、それこそ『てーへんだ!』 だろ?」
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