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十六
これに主人が
「ああ、それでございますか。毎月必ず、お里宛に送られてきまして」
だが、その文に見入っている破近。ようやく顔を上げ
「え? 何か言いましたん?」
「あ、はい。その文は毎月必ず女房宛てに……」
「でも、宛名はお静になっておりますやん?」
これに主人
「ええ。以前、奉公していた店で名乗っていた名前だと申しておりました」
ここで破近、その文を裏返し
「差出人は……お朝、かいな」
「ええ。その時分からの親友だと」
これに主人が
「ああ、それでございますか。毎月必ず、お里宛に送られてきまして」
だが、その文に見入っている破近。ようやく顔を上げ
「え? 何か言いましたん?」
「あ、はい。その文は毎月必ず女房宛てに……」
「でも、宛名はお静になっておりますやん?」
これに主人
「ええ。以前、奉公していた店で名乗っていた名前だと申しておりました」
ここで破近、その文を裏返し
「差出人は……お朝、かいな」
「ええ。その時分からの親友だと」
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