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五十一
珠代に案内された座敷にいるお二人さん。
その彼女が、お茶を入れに席を外しているところ
「鈴木様。一旦ここで整理させて下さい」
「ああ、ええで」
これを聞き、早速実行する菊やん。まるで、これが自問自答するかのように
「第一、聞こえぬ雨戸を外す音。第二、消えた二本の手拭い。第三、肝心なる書物の探り方……」
「お? なかなかいい味出してるやん! まるで何かの読みもんの題みたいやわ」
「あ、どうも。で、第四、綺麗なる行燈」
珠代に案内された座敷にいるお二人さん。
その彼女が、お茶を入れに席を外しているところ
「鈴木様。一旦ここで整理させて下さい」
「ああ、ええで」
これを聞き、早速実行する菊やん。まるで、これが自問自答するかのように
「第一、聞こえぬ雨戸を外す音。第二、消えた二本の手拭い。第三、肝心なる書物の探り方……」
「お? なかなかいい味出してるやん! まるで何かの読みもんの題みたいやわ」
「あ、どうも。で、第四、綺麗なる行燈」
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