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四十八

 これに珠代


「はい」


「部屋の中は暗かったん?」


「はい」


「そやから、行燈に火をつけましたん?」


「はい」


「つけたんは、森先生でんな?」


「はい」


「で、仏になった右門はんを目にしたんでんな?」

 

 ここで詰まった珠代だったが、健気にも


「……はいっ」


「ほな、その首辺りが赤うなってるのも見たんでんな?」


 だが、さすがにこれには


「恐ろしくてそこまでは」


「あ、こら失礼しやした……で、仏はんの具合は、森先生が診たんでんな?」




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