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四十四
「先生は常々、こう言っておられました……『案外とその方が盲点となって見つかりにくい』と」
この珠代の言葉に、思わず膝を叩いた破近
「そらまた、なかなか人の心理を突いた発言やわな!」
そして菊やんも
「なるほど!」
だがこれに
「フーン。なるほどってかいな」
何か、含みを持たせた言い方をしてきた破近だったが
「なあ? そこの書棚、見てみって?」
それに菊やん、言われた通りに視線を移動させてはみたものの
「このどこが……」
「先生は常々、こう言っておられました……『案外とその方が盲点となって見つかりにくい』と」
この珠代の言葉に、思わず膝を叩いた破近
「そらまた、なかなか人の心理を突いた発言やわな!」
そして菊やんも
「なるほど!」
だがこれに
「フーン。なるほどってかいな」
何か、含みを持たせた言い方をしてきた破近だったが
「なあ? そこの書棚、見てみって?」
それに菊やん、言われた通りに視線を移動させてはみたものの
「このどこが……」
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