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四十三
「この中に?」
すぐにそれを拾い上げた菊やん、表紙を開いたところ――はたして中がくりぬかれてあるも、肝心の代物が見当たらない。
「やはり盗まれている」
それを見た破近が
「なな? これって、どこに置いてあったんでっか?」
「そこの書棚の真ん中の段に」
珠代の指差す方へと動く青き目
「五段の内の三段目かいな……で、その段のどの辺りですねん?」
「それも、ちょうど真ん中辺りです」
「あらま、真ん中が好きなおっさんやなあ」
「この中に?」
すぐにそれを拾い上げた菊やん、表紙を開いたところ――はたして中がくりぬかれてあるも、肝心の代物が見当たらない。
「やはり盗まれている」
それを見た破近が
「なな? これって、どこに置いてあったんでっか?」
「そこの書棚の真ん中の段に」
珠代の指差す方へと動く青き目
「五段の内の三段目かいな……で、その段のどの辺りですねん?」
「それも、ちょうど真ん中辺りです」
「あらま、真ん中が好きなおっさんやなあ」
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