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三十九
「それは……部屋の中に入ってきた賊に起こされて」
「そうでっかいな」
一つ頷いた吟味方、隣を見やり
「まずは、ここがおかしいわな?」
「ええ。雨戸を外す音が聞こえてませんね」
その次に珠代の部屋へと入った二人、暫し検めた後
「とりわけ、おかしな点は見当たらんようやなあ」
こうつぶやいた破近、珠代の方へ
「目やら口やらを塞いだ二本の手拭いっちゅうんは、どこにありますん?」
そう言われて、初めてその存在を思い出した女。
「それは……部屋の中に入ってきた賊に起こされて」
「そうでっかいな」
一つ頷いた吟味方、隣を見やり
「まずは、ここがおかしいわな?」
「ええ。雨戸を外す音が聞こえてませんね」
その次に珠代の部屋へと入った二人、暫し検めた後
「とりわけ、おかしな点は見当たらんようやなあ」
こうつぶやいた破近、珠代の方へ
「目やら口やらを塞いだ二本の手拭いっちゅうんは、どこにありますん?」
そう言われて、初めてその存在を思い出した女。
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