2811/3502
三十四
「こんなド阿呆なんかほっといてな……」
そう吐きながら破近、陶芸家に近づいた途端
「クンクン」
「な、何をされます!」
そらたまげる泰山さん。
だが、それに一切構うことなく
「ああ、こら粘土の匂いやな?」
「え?」
思わず、体の至るところを嗅ぎ始めた男。
「自身では気づかんだけですわ。メッチャ匂ってまっせ、おたくはん!」
「さ、左様ですか?」
「はいな! 板前が魚のにおいがするのと一緒でな、所謂職業柄っちゅうもんでんな」
「こんなド阿呆なんかほっといてな……」
そう吐きながら破近、陶芸家に近づいた途端
「クンクン」
「な、何をされます!」
そらたまげる泰山さん。
だが、それに一切構うことなく
「ああ、こら粘土の匂いやな?」
「え?」
思わず、体の至るところを嗅ぎ始めた男。
「自身では気づかんだけですわ。メッチャ匂ってまっせ、おたくはん!」
「さ、左様ですか?」
「はいな! 板前が魚のにおいがするのと一緒でな、所謂職業柄っちゅうもんでんな」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。