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二十三
「……私が喋ったというのは、どうか内々に」
おっ? しめしめ、思惑通りになってきた。
「もちろんですよ。それで?」
「……口を塞がれた時に」
「塞がれた時に?」
「はい。賊の手より、何やら覚えのある匂いがしまして」
「匂い、と? それも覚えのある?」
やはりこの役人、若いわりには上手だ。
「それが……泰山様の匂いでして」
フッ、これこそ目を塞いだ甲斐があったというもの。
「泰山様? どなたでしょう?」
「……陶芸の先生です」
「……私が喋ったというのは、どうか内々に」
おっ? しめしめ、思惑通りになってきた。
「もちろんですよ。それで?」
「……口を塞がれた時に」
「塞がれた時に?」
「はい。賊の手より、何やら覚えのある匂いがしまして」
「匂い、と? それも覚えのある?」
やはりこの役人、若いわりには上手だ。
「それが……泰山様の匂いでして」
フッ、これこそ目を塞いだ甲斐があったというもの。
「泰山様? どなたでしょう?」
「……陶芸の先生です」
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