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第二話 予告殺し 一
やはり、ここは橋のたもと。
先ほどから、何やら摩訶不思議な空気が漂っている。
「旦那。こらまたお早いお戻りで」
この姐さんのご挨拶に
「ホンマやわ。あんだけの別れの挨拶しときながら、もう格好悪うてしゃあない」
「ふふふ」
ここで、ふと気づいた相手が
「ん? まさか、あの青い石を返せとでも?」
「んな、阿呆な。一度あげたもんを返せなんか言いまへんがな」
「そら安心しました」
この時、二ヶ月ぶりに
「だ、旦那! てーへんだ!」
*アガサ・クリスティ「予告殺人」への、ほんの1%のオマージュ