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十
巳二ツになった(十時)頃、再び舞い戻ってきた。無論、医者としてだ。
そして、この指先にこびりついていた粘土のにおい。とうにいつも使っている蘭国の消毒薬で、すっかり消し去られてある。
早速庭に回り、開けっ放しの所より顔を覗かせ
「珠代さーん! 森にてございまーす!」
返ってくるわけもなし。
「では失礼して、入らせていただきますよー!」
まず向かうは、珠代の部屋。
そして、すぐに慌てふためく振りをば
「ど、どうされたんです?」
巳二ツになった(十時)頃、再び舞い戻ってきた。無論、医者としてだ。
そして、この指先にこびりついていた粘土のにおい。とうにいつも使っている蘭国の消毒薬で、すっかり消し去られてある。
早速庭に回り、開けっ放しの所より顔を覗かせ
「珠代さーん! 森にてございまーす!」
返ってくるわけもなし。
「では失礼して、入らせていただきますよー!」
まず向かうは、珠代の部屋。
そして、すぐに慌てふためく振りをば
「ど、どうされたんです?」
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