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四十二 完
「薄々気がついてたって、そらあんまりでっせ」
苦笑いする破近だったが
「だって旦那って、人の話なんぞに耳を貸さないでしょ?」
「あらら、こらまたズバッと」
と、おどけた破近だったが、すぐに真面目な顔へと戻り
「実はでんな」
「な、何です? いきなり改まって?」
「例の文やけんど」
「文が何か?」
「ホンマは己が書いたもんで、まだピンピンしてるように思えますんや」
そして天邪鬼はこう締めてきた。
「……お民ちゃんって、な」
「薄々気がついてたって、そらあんまりでっせ」
苦笑いする破近だったが
「だって旦那って、人の話なんぞに耳を貸さないでしょ?」
「あらら、こらまたズバッと」
と、おどけた破近だったが、すぐに真面目な顔へと戻り
「実はでんな」
「な、何です? いきなり改まって?」
「例の文やけんど」
「文が何か?」
「ホンマは己が書いたもんで、まだピンピンしてるように思えますんや」
そして天邪鬼はこう締めてきた。
「……お民ちゃんって、な」
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