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二十七
「やっぱ、って?」
「あ、気にせんどいてくらはい、独り言ですよって」
こう言ってきた破近だったが、続けて
「さっきも言いましたけんど、こおろぎ橋近くの家々ちゅうんはでんな、幕府の策にて建てられましたんや」
「そう言いなすってましたね」
「そやから、似たような家がズラズラっと並んでますやろ?」
ここで姐さん、日ごろ見慣れてる景色を頭に浮かべながら
「ああ。言われてみれば、確かに」
「で、確か暮れの五つ半でしたな?」
「やっぱ、って?」
「あ、気にせんどいてくらはい、独り言ですよって」
こう言ってきた破近だったが、続けて
「さっきも言いましたけんど、こおろぎ橋近くの家々ちゅうんはでんな、幕府の策にて建てられましたんや」
「そう言いなすってましたね」
「そやから、似たような家がズラズラっと並んでますやろ?」
ここで姐さん、日ごろ見慣れてる景色を頭に浮かべながら
「ああ。言われてみれば、確かに」
「で、確か暮れの五つ半でしたな?」
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