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二十四
「そら少なくてもこのわいは、今よりもずっと幸せに暮らしてるでっしゃろな」
凝りもせず、こんな事をのうのうと言ってのける男。
だが姐さん、笑いながら
「フフッ。そんな事を言われなさると、お富さんが舞い戻って来られますよ」
その後は話題も変わり、今年起こった出来事について語り合っていたところ
「そろそろ年越し用の蕎麦を打ってきまつ」
そう言って部屋を出て行った緑丸。その背を見ながら姐さんが
「ホントに器用な子ねえ」
「そら少なくてもこのわいは、今よりもずっと幸せに暮らしてるでっしゃろな」
凝りもせず、こんな事をのうのうと言ってのける男。
だが姐さん、笑いながら
「フフッ。そんな事を言われなさると、お富さんが舞い戻って来られますよ」
その後は話題も変わり、今年起こった出来事について語り合っていたところ
「そろそろ年越し用の蕎麦を打ってきまつ」
そう言って部屋を出て行った緑丸。その背を見ながら姐さんが
「ホントに器用な子ねえ」
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