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二十
「さよか。で、肝心な事ですけんど、金目の物が盗まれた跡っちゅうんは?」
これに姐さん、一つ手を打って
「ああ、そうでした! 何でも、しまってあった箪笥の中より金三両ばかし消えうせていたと!」
ここで破近、申し訳そうな顔で
「姐さんな、怒らんで聞いてくれまへん?」
「え? そんな、怒るわけないじゃないですか」
「ほんなら言うけんど……多額の借金に、金のありかまで知ってたって、どう見たってお民ちゃんの仕業かいなって」
「さよか。で、肝心な事ですけんど、金目の物が盗まれた跡っちゅうんは?」
これに姐さん、一つ手を打って
「ああ、そうでした! 何でも、しまってあった箪笥の中より金三両ばかし消えうせていたと!」
ここで破近、申し訳そうな顔で
「姐さんな、怒らんで聞いてくれまへん?」
「え? そんな、怒るわけないじゃないですか」
「ほんなら言うけんど……多額の借金に、金のありかまで知ってたって、どう見たってお民ちゃんの仕業かいなって」
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