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十八

 これに姐さんが


「お、そうですかい。じゃあ、同じ血の型同士ということで聞くけど」

 こう言いながら少年に


「何か聞きたい事って、ある?」


「えっと、血で思い当たったんでつが」

 こう切り出した緑丸だったが


「その場に血は流れてました?」


「血かい? いや、それが全然。刺さってた小刀が栓代わりをしてたかも?」


「それは言えてまつね……それともう一つでつが」


「何だい?」


「川べりを歩いておられた、その刻を聞きたいのでつが?」


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