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十七
「お二人とも体を触って、『まだぬくもりが残ってるんで、下手人は遠くへは行っておらん』とか何とかほざいて出てゆきましたが」
と、そこに再び盆を持ってきた緑丸
「冷奴さん。お茶を入れ直しましたでつ」
これに姐さん、頭を下げ
「どうも……さすが忍びだねえ。出て行った事すら気づかなかったし」
「そうでつか。悪く言えば、影が薄いかも……でつ」
破近、この光景を見ながら
「やっぱ同じ血の型や。会話一つにも、そつがあらへん」
「お二人とも体を触って、『まだぬくもりが残ってるんで、下手人は遠くへは行っておらん』とか何とかほざいて出てゆきましたが」
と、そこに再び盆を持ってきた緑丸
「冷奴さん。お茶を入れ直しましたでつ」
これに姐さん、頭を下げ
「どうも……さすが忍びだねえ。出て行った事すら気づかなかったし」
「そうでつか。悪く言えば、影が薄いかも……でつ」
破近、この光景を見ながら
「やっぱ同じ血の型や。会話一つにも、そつがあらへん」
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