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十三
ここで姐さん、眉をひそめ
「目の前に転がってたんですよ、旦那。それも背に小刀が刺さったままの男が……そらもう腰が抜けるも抜けないも」
「そらまた……で、どうしはったん?」
「ええ。腰を抜かしながらも部屋の中を見回していると、『お役人を呼んできます!』って。そら慌てましたよ、一人残されるなんてまっぴらですから」
「そらそうでんな」
と、一応は同調した破近だったが
「その時でんな、入り口の戸って開いてましたん?」
ここで姐さん、眉をひそめ
「目の前に転がってたんですよ、旦那。それも背に小刀が刺さったままの男が……そらもう腰が抜けるも抜けないも」
「そらまた……で、どうしはったん?」
「ええ。腰を抜かしながらも部屋の中を見回していると、『お役人を呼んできます!』って。そら慌てましたよ、一人残されるなんてまっぴらですから」
「そらそうでんな」
と、一応は同調した破近だったが
「その時でんな、入り口の戸って開いてましたん?」
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