2747/3502
十二
「そら、ご苦労はんでした」
「ホントホント……その内に前から声が聞こえ、『あ、灯りが消えたあ!』って」
「あらま」
「で、お民の後を追って、やがて家の中に飛び込むと……はたして、それが真っ暗で」
「やっぱ消えてたんでんな?」
「ええ。で、すぐにお民が『行灯を点けます』と声を上げたのはいいんですが、何かにつまづき転んだようで『もう、何を置いてるの!』と怒鳴って。そして、ようやく行灯の火も点けられたところ……」
「そら、ご苦労はんでした」
「ホントホント……その内に前から声が聞こえ、『あ、灯りが消えたあ!』って」
「あらま」
「で、お民の後を追って、やがて家の中に飛び込むと……はたして、それが真っ暗で」
「やっぱ消えてたんでんな?」
「ええ。で、すぐにお民が『行灯を点けます』と声を上げたのはいいんですが、何かにつまづき転んだようで『もう、何を置いてるの!』と怒鳴って。そして、ようやく行灯の火も点けられたところ……」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。