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七
「いえね、旦那と出会う前の……確か、今から四年ばかし前になるでしょうか。その日も、ちょうど大晦日だったもので」
「何かあったんでっか?」
いつもの如く、合いの手が上手い男。これに姐さんも、先を続け
「そのころ芸妓の後輩に、お民という十七になる娘がいましてね」
「十七でっか。頑張り屋でんな」
「そうそう、田舎から出てきてね。その子、お医者の家に住み込みしてて、芸妓の仕事のない時はそちらの手伝いもしてましたよ」
「いえね、旦那と出会う前の……確か、今から四年ばかし前になるでしょうか。その日も、ちょうど大晦日だったもので」
「何かあったんでっか?」
いつもの如く、合いの手が上手い男。これに姐さんも、先を続け
「そのころ芸妓の後輩に、お民という十七になる娘がいましてね」
「十七でっか。頑張り屋でんな」
「そうそう、田舎から出てきてね。その子、お医者の家に住み込みしてて、芸妓の仕事のない時はそちらの手伝いもしてましたよ」
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