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「河内小町でしょ?」


「いや、それと違うて」


「ん? 他にも何か?」


 これに破近、声を潜め


「もしも鈴木んとこのお富が鬼が島に住んでたら、桃太郎の勝利もおぼつかんかったやろな……こうでっせ」



 その後、血の話で盛り上がってる三人さんだったが――突然、姐さんの顔が曇り


「どないしましたん?」


「え? ええ。血で思い出したんですが……旦那? 今日は大晦日ですよね?」


 これに目をパチクリとさせる破近


「今更、何いうてますねん?」


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