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百六十七

「あー疲れた」

 荷物を置いたお富さん、緑丸に


「ささ、ここからは十六禁なので、奥の部屋で眠りんさい」


「は、はいでつ。お、おやすみなさい」


 お辞儀をして出て行こうとする少年に、ご主人様


「す、素直に行くなって!」


 だが


「失礼しまつ」



 襖が閉められた後、にじり寄ってくるは赤鬼


「ようも、このわてを置き去りにしよったな?」


「あ、バタバタとしたさかい……」


 これに赤鬼、その指を骨まで折ってしまいそうなくらいボキボキと――


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