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百六十六

 そしてこちらは


「今日は疲れたさかい、ぼちぼち寝よか」


「はいでつ」


 そして行灯へと向かった緑丸だったが、そのとき何故か突然に消えてしまった。


「あらま、油切れたんかいな?」

 こう吐いてきた男だったが、以前にも同じような事があったのを思い出し――やがてその顔、目と同じ色へと変わっている。


「わ、忘れとった!」


 ちょうどこの時、入り口より


「只今戻りました!」


 これに、気まずそうに顔を見合わせるご主人ならびに少年――


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