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百六十四
そして一方
「なあ、おっさんて? わいって、いつになったらここ出られるんや?」
これに牢番、首を捻り
「さあ」
「ほなら、ど田舎のおっさん呼んできてや。今すぐやで!」
やがて姿を現した、吟味方より放たれた一言で憂鬱な役人――だったが、思わず
「ゲッ!」
「人の顔見て、いきなりゲッて失礼すぎるやろ!」
「あ、いや……まだいたとは」
「ん? まだいたって?」
これにピーンときたお富さん
「さてはあの阿呆、ずらかりよったんか!」
そして一方
「なあ、おっさんて? わいって、いつになったらここ出られるんや?」
これに牢番、首を捻り
「さあ」
「ほなら、ど田舎のおっさん呼んできてや。今すぐやで!」
やがて姿を現した、吟味方より放たれた一言で憂鬱な役人――だったが、思わず
「ゲッ!」
「人の顔見て、いきなりゲッて失礼すぎるやろ!」
「あ、いや……まだいたとは」
「ん? まだいたって?」
これにピーンときたお富さん
「さてはあの阿呆、ずらかりよったんか!」
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