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百六十一

「さっきまで、とは?」

 

 首を捻る役人に


「今はな、お琴っちゅう娘に戻ってるわ」


「む、娘ですと!」

 思わず丸くした目、それを次には相手を品定めするかの如く


「こ、これが?」


「そや。でな、すべてを洗いざらい話してくれたわ」


「認めた……」


「で、あとは田舎はんに任せるさかいな……でもな、報告だけはちゃんとしてくれや」


「わ、わかりました」


「無論その報告書はな」

 ニヤリと吟味方


「あんさん直々に南町まで持ってくるんやで」


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