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百五十二
相手の幼さに戸惑う娘だったが
「その通りです。名はお琴にてございます」
これに女将が
「お琴って言うのかい。だがね、やったのは実の母親じゃないか?」
「お言葉ですが……勝手に産み落とされた挙げ句、再び勝手に捨てられたのです。自分だけが、良き目にあおうと」
「そ、そうかい……とは言ったってさ、やっぱり実の親……」
だが、ここでキッと睨んできた娘
「この私の地獄如き生きざま、女将さんにわかろうはずもございませぬ!」
相手の幼さに戸惑う娘だったが
「その通りです。名はお琴にてございます」
これに女将が
「お琴って言うのかい。だがね、やったのは実の母親じゃないか?」
「お言葉ですが……勝手に産み落とされた挙げ句、再び勝手に捨てられたのです。自分だけが、良き目にあおうと」
「そ、そうかい……とは言ったってさ、やっぱり実の親……」
だが、ここでキッと睨んできた娘
「この私の地獄如き生きざま、女将さんにわかろうはずもございませぬ!」
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