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百五十

「お! そいつは願ったり叶ったりやわ……ヘッヘッヘ」


「や、やめろ!」


 慌てて張って逃げまどう相手だったが、すぐに部屋の隅へと追い込まれ


「ヒッヒッヒ、もう逃げ場あらへんで」


 そんな両手を広げて通せんぼする、これでも吟味方。だが、これを見た女将


「や、やめなされ、この御変態!」

 そう叫んで駆け寄ってき、隅でうずくまってる相手に


「あんたって……やっぱり、おなごだったんだね?」


「女将さん……も、申し訳ございません」


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