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第六話 娘が消えていく 一
翌朝
「どうされました? 旦那。立て続けにまた何か?」
破近宅に呼び出された親分、不思議そうな顔をしている。
「あ、おはようさん! ま、上がり!」
出された珈琲をに口をつけている親分
「それにしても旨いですね、このコーシーというのは」
「そやろ? 何か心も落ち着くわな」
笑顔の破近、やがて
「もう落ち着いたん?」
「は、はあ」
「ほなら聞くけんど。朝ちゃんって、何か悩み事抱えてへん?」
これに親分
「え? こらまた唐突ですなあ」
*夏樹静子「天使が消えていく」への、ほんの1%のオマージュ