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九十六
いつのまにやら、少年が主役となってる捜索組。して、次に向かったのはーー
「母はご覧のとおり、腰を悪くしておりまして」
まずは、こう切り出してきた二十そこそこのお梅なる娘。そして床についてる母親のお藤、ゆっくりと起き上がろうとしている。
その様子を凝視する破近、やがて
「あ、そのままでかましまへん」
「左様でございますか。ならば失礼して」
と再び横になりかけたお藤だったが、そこに破近が布団を指さし
「ね、鼠や!」
いつのまにやら、少年が主役となってる捜索組。して、次に向かったのはーー
「母はご覧のとおり、腰を悪くしておりまして」
まずは、こう切り出してきた二十そこそこのお梅なる娘。そして床についてる母親のお藤、ゆっくりと起き上がろうとしている。
その様子を凝視する破近、やがて
「あ、そのままでかましまへん」
「左様でございますか。ならば失礼して」
と再び横になりかけたお藤だったが、そこに破近が布団を指さし
「ね、鼠や!」
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